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2005年05月24日

Learning&Memory 5月号

Recollection in an episodic-like memory task in the rat
Eacottら。Eacott & Norman JNS 2004 の続報的論文。
動物実験において、ある記憶課題が「Episode-like memory」課題であることを言うためには、what-where-whenそれぞれの情報をcueとして含む課題である必要があると言われている。しかし、「when」情報をcueとする課題は難しく、いままでrodentの実験ではEpisode-like memory課題はまだ構築されていない。
Eacott JNS 2004 では、「when」情報の代わりに「context」情報を用いて、what-where-contextのcueを必要とする系を立ち上げていた。ただし、課題としてobject recognition taskを用いているため、「familiarity」性の強い記憶課題であった。(Episode-like memoryは「recollection」性の強い記憶だと考えられるので、そこが彼らは不満だったのでしょう。)
今回は、改良を加えることにより、より「recollection」性の強い系にした、という論文。具体的には、objectを同時には見えない位置に置くことにより、recollectionが必要な課題にしたという内容。(taskは object recognition taskのまま。)この課題が海馬依存であるかどうかまでは調べていない。

Acetylcholine in the orbitofrontal cortex is necessary for the acquisition of a socially transmitted food preference
Eichenbaumのグループ。

投稿者 sfujisawa : 2005年05月24日 17:56

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