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2005年08月31日

Nature Neurosci 9月号(3)

最近とくにネタがないので、今日も文献の紹介です。。

Risk-sensitive neurons in macaque posterior cingulate cortex

Allison N McCoy & Michael L Platt

サル、postrior cingulate cortex(CGp,後帯状回?)でのユニット記録。(CGpについては僕はよく知らないのですが。)CGpにはリスクに反応するニューロンがある、という話し。Taskは、visualギャンブル課題。ターゲット(visual)が二つあって、片方のターゲットでは常に報酬は同じであるが、もう片方は報酬がギャンブル的(平均すると同じ)で、サルはどちらかを(凝視することによって)選ぶ。CGpニューロンの視覚受容野内に存在するターゲットが'risky'targetであり、そのtargetをchoiceしたとき('risky'choiceをしたとき)に、このニューロンの発火率が上昇する、という結果。(そのニューロンの受容野外のターゲットにたいして'risky'choiceをした場合は、発火率に変化はない。)

投稿者 sfujisawa : 21:47 | コメント (0)

2005年08月30日

Nature Neurosci 9月号(2)

Neural codes for perceptual discrimination in primary
somatosensory cortex

Rogelio Luna, Adrian Hernandez, Carlos D Brody & Ranulfo Romo

Romo のグループ。彼らの、vibration刺激のfrequency descrimination taskを用いた一連の研究(RomoのNRNとか参考)の続報。サルの指にバイブレーターを当てて、まず周波数f1の振動刺激をあたえて、少し時間をおいて(3s)、次に周波数f2の振動刺激を与えて、f1とf2の振動のどちらの周波数が高かったかを判断させる課題。このとき、primary somatosensory cortexでは、刺激の周波数にロックして発火する細胞が観察されるが(RomoのPNAS200とか)、ここでの発火が、どのようにコードされて、最終的なdescriminationに用いられるか、というところに焦点をあてた、データ解析論文。ISI、平均発火率、発火数、バースト率、バースト数などの量を解析してみたが、結局、250msのtime windowで区切ったときの総発火数の曲線が、もっとも行動曲線に近い、という結論。つまり、一次体性感覚野での250ms程度の時間区間での発火数の和が、(より高次の皮質で)descriminationの判断に使われるというのが彼らの推論。

Neural basis of auditory-induced shifts in visual time-order perception

John J McDonald, Wolfgang A Teder-Salejarvi, Francesco Di Russo & Steven A Hillyard

ヒト、event-ralated potentials。左右に電球がひとつずつあって、どちらが先に光ったかを判定するtask。ここで、それぞれの電球の下にはスピーカーがセットしてある。電球が光るまえに、どちらかのスピーカー(たとえば右スピーカー)の音を鳴らした場合、左右の電球が同時に光ったとしても、ヒトは右の電球が先に光ったと感じるらしい。これを「auditory-induced shifts in visual time-order perception」といっているのだが、このときのERPを測定した実験。音刺激が存在したとき、後頭部でのERPのピークの時間は変わらないが、ピークの大きさが変化する、という結果。

投稿者 sfujisawa : 22:05 | コメント (0)

2005年08月29日

美容院

髪の毛がのびてカメの子たわしのごとくなってきたので、週末、散髪に行くことにする。今回は、しゅうぞうさんのおすすめで、日本人がやってるアカネサロンという美容院に行ってみた。さすが人気の美容院だけあって、えらいこぎれいな髪型にしてくれました。もっとも、すぐに小汚くなってしまうので猫に小判(?)なのですが。。

ところで、美容院というところは、美容師さんと世間話をしないといけない(?)ので、自然なトークが苦手な私としてはすこし大変であります。(東京にいたときはずっと生協の床屋を使っていて、むすっとしたオッチャンが無言で刈ってくれてたから、ほぼトークは必要ありませんでした。)途中、話題が無くなって、「脳」トークとかしてしまったのですが、よかったのですかね?(美容師さんちょっとひいてたから、間違いだったかもしれないです。。)

投稿者 sfujisawa : 20:42 | コメント (0)

Nature Neurosci 9月号

今月号はやけに認知・生理系の論文が多いなぁ。少しずつ読んでみます。

Auditory thalamus integrates visual inputs into behavioral gains
Yutaka Komura, Ryoi Tamura, Teruko Uwano, Hisao Nishijo and Taketoshi Ono

小野武年先生のグループ。ラット・Auditory thalamusのユニット記録。Taskはauditory spatial discrimination task。Cue として、音 cue を用いるもの、光 cue を用いるもの、音+光 cueを用いるものを行う。音 cue を用いた課題(unimodal)の場合、auditory thalamusは音に反応する。光 cue を用いた課題(unimodal)では、auditory thalamusはほとんど反応すしない。しかし、音+光 cue を用いた課題(bimodal)では、単に音だけの時に比べて発火率が約2倍になる、という結果。つまり、光入力は、auditory thalamusにたいして、gain modulationを行う、というもの。あと、Rewardも絡めています。

投稿者 sfujisawa : 20:41 | コメント (0)

2005年08月26日

申請書かき

今日は上原記念財団の海外留学助成の申請書書きなど。なんとか仕上がったので明日にでも郵送しよう。上原は去年も応募したかったのだが、去年は学内審査で落とされてしまった。学部でひとりしか応募できない、っていう制限はけっこうきついですよね。しかも薬学部での審査方法が「学部長の独断によって決める」という決め方で、当時の学部長が有機系の教授だったから、これはさすがにきつかった。。今年は海外からの応募なので、「学部でひとり」という制限もなく、安心して応募できます。

投稿者 sfujisawa : 22:35 | コメント (0)

2005年08月25日

シェア

うちのラボでは、ラット慢性記録用の実験室は3部屋あるのだが、ラット慢性実験を行っているポスドク&院生はいま8人ほどいるので、シェアして使っている。僕の使っている実験室は、けんじさんとエヴァと僕の3人でシェアしている。先週は僕ひとりしか実験室を使ってなかったのだが、今週はエヴァが慢性電極埋め込み手術をしたので今週からエヴァとシェアである。

さて、先週、測定用ケーブルをラットに噛まれて壊してしまった話しは書いたが、ケーブル作製は数時間かかるそうとうめんどくさい作業である。ちょうど1本予備があったし、めんどくさい仕事は後回しにする、という僕の悪癖から、ケーブル作製はほったらかしにしていた。

しかし、どうやら今週からのエヴァの実験で、実はケーブルがもう一本必要であるらしいことが分かった。普段はとても親切なエヴァなのだが、「シゲヨシ、新しいケーブルはいつ作ってくれるの?」とすこしいらいらしている様子。ちょっとこわくなってきたので、今日は夕方からせっせとケーブルを作製しました。

実験部屋・器具をシェアしてるんだから言われなくても壊したものはすぐ補充しなきゃ、ですね。ちょっと反省。あと実験部屋を散らかす悪癖も直さなくては。。

でもケーブル作りは途中で疲れたので続きは明日することに。とことんダメ人間なのでした。。

投稿者 sfujisawa : 21:55 | コメント (0)

2005年08月24日

Nature 8/25

The neuronal representation of pitch in primate auditory cortex
Daniel Bendor and Xiaoqin Wang

Pitch(「音程」と訳せばいいのかな?)に反応するニューロンを見つけた、という話し。サル、電気生理(ユニット記録)。このニューロンは基調周波数f0のharmonicに反応するらしい。このようなニューロンは、primary auditory cortexのantero-lateral側の近傍に存在するとか。

投稿者 sfujisawa : 22:36 | コメント (0)

2005年08月23日

自分セミナー

今日はラボセミナーで自分の最近の論文の紹介をする。ギューリーは休暇中でいないので、やや軽めに。スライドは使わずに、論文を配って簡単なtalk。途中、キャロリンとアントンでデータの解釈の違いで議論が始まって、僕はついていけずに口を開けてポカンとしてしまうこともありましたが(自分の論文なのに)、それでも、まあまあ皆さんに楽しんでいただけたみたいです。

投稿者 sfujisawa : 21:41 | コメント (0)

2005年08月22日

統合脳(出てないけど)

日曜日まで統合脳だったのですね。出席された方、お疲れ様です。また感想など聞かせてください。ギューリーも今日、日本から帰ってきたみたいです。トーキョー、あちー!って言ってました。

がや先生もシンポジウムでギューリーに会ったらしいです。(がや先生から聞きました。)ギューリーは、「シゲはいつもお辞儀をしている」って笑ってたとか。うーん、自分ではそんなにお辞儀をしているつもりはないのだが、つい癖ででてしまっているらしい。。

投稿者 sfujisawa : 21:05 | コメント (0)

2005年08月19日

ケーブル

Free movingの記録をするとき、当然ながらラットの頭からアンプまでは37線のケーブルでつないでいる。このケーブルがけっこうくせものである。コードがきちんと伸びているときはいいのだが、ケーブルにたるみができてしまうと、ラットがケーブルをつかんで遊び始めるのである。

いま記録に使っているラットは、ケーブルで遊ぶだけではもの足らず、ケーブルを囓ることを覚えてしまった。今日などは、10秒間だけ目を離している隙に、ケーブルをひとかみしてかみちぎって、一瞬でケーブルをダメにしてしまった。これでこのラットがダメにしたケーブルは3本目である。なんか噛む技術が次第に上達してきたような気がする。。それにしても、ケーブルを一本作成するのには6時間ぐらいかかるのに、ラットは一瞬でダメにしてくれるのでほんとに腹が立つ。かといって、ラットにアタるわけにもいかないしなぁ。。

投稿者 sfujisawa : 22:18 | コメント (0)

2005年08月18日

セミナ

うちのラボのセミナーは、けっこうのんびりしている。こぢんまりしたセミナー室でみんなでコーヒーを飲みながら、発表者のtalkにみんなでつっこみを入れていく。1時間ぐらい。セミナーというよりは、談話に近いかな。発表者は任意で、発表したい人が一週間前までにセミナー係に伝える。内容は何をやってもいいのだが、だいたいJournal clubが多い。僕としては強制的に研究報告をセミナーでしてほしいとも思うのだが、そのへんはまあラボのカラーというものか。

さて、僕はいままで特にセミナーで発表者にならずにみんなの話を聞いているだけだったのだが、昨日、セミナー係のエヴァが、「シゲヨシ、来週か再来週あたりに前のラボでやってたことをセミナーで発表しない?」と振ってきた。ふつうに「うん、いいよ」と答えたが、内心、ちょと焦っている。あの複雑でごちゃごちゃした内容を、うまく英語で説明できるかしら? Scale freeの話とか4次関数ポテンシャルの話とか、どう説明すればいいんだ?普段から英語の勉強をきちんとしてないから、こういうときに困ってしまう。

投稿者 sfujisawa : 22:24 | コメント (0)

2005年08月17日

Neuron 8/18

軽くメモだけ。

Brain Mechanisms for Extracting Spatial Information from Smell
J. Porter, T. Anand, B. Johnson, R.M. Khan, and N. Sobel

ヒトでのfMRI実験。人間や動物ははある匂いを嗅いだときに、匂い源をだいたい特定することができる。匂い源の場所特定をしているときのprimay olfactory cortexやsuperior temporal gyrusのfMRIイメージングを測定したというもの。

Differential Neural Responses Evoked by Orthonasal versus Retronasal Odorant Perception in Humans
D.M. Small, J.C. Gerber, Y.E. Mak, and T. Hummel

こちらも匂いネタ。鼻経路で匂いが入ってきたときと口腔経路で匂いがはいってきたときの違いをfMRIイメージングしてる。

投稿者 sfujisawa : 22:39 | コメント (0)

2005年08月16日

夜景

Fort Leeの自宅からNewarkの大学までは、有料(1ドル)の高速を使うと20分ぐらい、下道だと40分ぐらいである。朝は有料の高速を使うのが早くて便利なのだが、帰りは最近は下道でのんびりドライブして帰ることにしている。これがけっこう楽しい。

一昨日、夜景がとてもきれいな道を発見した。Newarkから3号線でハドソン川に突き当たるまで東進し、ハドソン川の西岸の「Kennedy通り」を北上して帰るコースである。

高速道路からだとマンハッタンはけっこう遠くて、エンパイアー・ステート・ビルがかすかに見えるぐらいなのだが、このKennedy通りでは、マンハッタンの摩天楼がハドソン川の対岸に間近にせまっていて迫力がある。胸がつまるほどキレイな夜景である。

この道はけっこう有名なスポットなのかな?夜10時過ぎでもKennedy通りには路駐の車がびっしりと並んでいる。道路脇が公園歩道みたいになってて、アベックたち(←表現が古い?)もけっうぶらぶらしてます。

Newarkにお越しの際はご案内いたします。


「NewYorkの夜」 Georgia O'Keeffe 1929

投稿者 sfujisawa : 22:48 | コメント (0)

2005年08月15日

車両保険

NJ州では、車両保険(車両の盗難や破損に対する保険)に加入する場合、加入後30日以内に簡易車検を受けなければいけない。ただ、新車の場合は30日以内であればディーラーの領収書のコピーでもよい、ということになっている。

そのことは知っていたのだが、すっかり忘れていた。先週末にAIG(保険会社)から、「車検の証明書あるいはディーラーの領収書を受け取っていません。これを受け取らない間は保険はかかってないことになっているので悪しからず。ちなみに30日を過ぎているのでもうディーラー領収書ではダメです。ちゃんと簡易車検を受けてください。」という手紙を受け取る。

さすがにこれには焦る。しかし、簡易車検ってどうやって受ければいいんだ?とりあえずAIGのホームページで調べてみると、Fort Leeでは近所の「Lukoil」というところで受けられることが分かった。それで、土曜の朝に早速行くことにする。

「Lukoil」のいうのは整備工場かな、と思って行ってみると、たんなるガソリンスタンドだった。ホントにここか?と思いつつ車を端の方に止めて事務所の方に行ってみると、アラブ系のテンションの高いオッチャンが対応してくれた。「お、inspectionか?じゃあ、このチェック用紙に車の装備とか傷のありなしとかをチェックして書き込んでくれ。」って、僕が自分で検査するんかい!。。適当にチェックして用紙を渡すと、オッチャンは車の写真をSonyのデジカメで3枚ほどぱちぱちとって、「これで終わりよー。これをAIGにFAXしてね。」といって、チェック用紙のカーボンコピーを渡された。所要時間10分ほど。あっさりと終わって良かった。(しかしこんな書類はホントに必要なのか?)

それにしても、書類の送り忘れはうかつであった。今回はなんとかあっさり終わったから良かったものの、こんな管理能力のなさでアメリカで今後やっていけるのかなー、と少しへこんだ週末でありました。

投稿者 sfujisawa : 22:17 | コメント (0)

2005年08月12日

海外学振

今年の4月に、来年度の海外学振を申請していたのだが、きのう審査の結果の連絡が来た。どうやら一次審査はパスしたようだ。やったね。申請の文章はぐだぐだだったような気するが、ギューリーの推薦状が効いたのかな。現在の私の給料はギューリーのグラントからだしてもらってて大変申し訳ないので、来年度こそはなんとか採用されたいところ。

二次審査は面接試験で、9月下旬に日本でやるので、一時帰国しなければならない。また片道12時間のフライトか。。

投稿者 sfujisawa : 22:05 | コメント (0)

2005年08月11日

Cereb Cortex (AOP 8/10)

Single neurons can induce phase transitions of cortical recurrent networks with multiple internal states. (Suppl1,Suppl2)
Fujisawa S, Matsuki N, Ikegaya Y.

自分の宣伝で申し訳ありません。State論文がOnlineでPublishされました。本pulishは来年かな。簡単に内容を説明してみます;

実験系は、海馬スライス培養切片でのパッチクランプ、Carbachol存在下。
(1) 単一細胞に10秒おきににカレントインジェクションを行ったところ、(Egorovのgraded persistent activityの実験と同じプロトコール)、細胞の発火パターンが(i)発火なし→(ii)単一スパイク→(iii)バースト発火→(iv)UP/DOWN→(v)persistent UP というように段階的に変化する現象が見られた。
(2) この現象はNetwork dependentであった。(EgorovのはNetwork dependentではない。)
(3) この発火パターンの変化を「相転移(phase transition)」と見立てて、モデル化を行った。

投稿者 sfujisawa : 18:40 | コメント (0)

JNS 8/10

今週号の表紙の Growth cone はきれいですね。

Prefrontal Control of the Amygdala
Ekaterina Likhtik, Joe Guillaume Pelletier, Rony Paz, and Denis Pare

Pare研。Prefrontal cortex → BLA のprojectionの電気生理学的研究。Pare研はうちと同じ研究棟にあって、ちょうどうちらの下の階です。よくPareがぶらぶら歩いているのを見かけます。

投稿者 sfujisawa : 18:38 | コメント (0)

2005年08月10日

また失敗か

今週は毎日少しずつゆっくりとシリコンプローブを動かして目的部位に持っていく作業。Probe1は計算上ではそろそろ目的部位(CA1)に到着するはずなのだが、CA1に特徴的な脳波(たとえばrippleとか)が見えてこない。おかしいなぁ、と思いながらプローブを進めていると、徐々に波形がゆがんでおかしくなってきた。これはやばい、と思い、実体顕微鏡下で(ラットを無理矢理押さえつけて)シリコンプローブの状態を見てみると、シリコンプローブが変な角度にたわんで曲がっているのを発見。これではシリコンプローブに無理な負荷がかかるだけでなく、目的の位置に到達しない。。なぜ曲がっているのだ?手術時には完璧にまっすぐに挿したはずなのに。。可能性としては、マイクロドライブの軸が曲がっているか、あるいは剥いだはずの硬膜がまだ残っていてシリコンプローブの進入を妨げているのか。現時点では原因は分からず、しかも修正も不可能にちかい。

とりあえずは残った一本で実験を続けるしかないが、それにしてもこれはショックがでかい。手術は現時点での全力を投入して施しただけに、しかも2回連続の失敗だから、自信喪失も甚だしい。シリコンプローブは高価なだけに、失敗してもほいほいとは次の実験には移れない。途方に暮れてしまう。。

投稿者 sfujisawa : 20:38 | コメント (0)

Nature 8/11

Microstructure of a spatial map in the entorhinal cortex
Torkel Hafting, Marianne Fyhn, Sturla Molden, May-Britt Moser and Edvard I. Moser

Moser&Moserのグループ。Entorhinal cortexではグリッド状に空間情報をコードするplace cellが存在する、という内容。これもうちでは早くから流れてた。

投稿者 sfujisawa : 20:37 | コメント (0)

2005年08月09日

淡々

実験がはじまりだすと、生活は平凡になってしまう。しかも、うちのラボのコンピューターのシステム管理者のジョンがいま休暇を取っているため、この間クラッシュした僕のハードディスクが復旧しない。おかげでデータ整理もできずに(データが大きいためデータ整理にはある程度のハードディスク容量が必要)、ほんとに最近は実験以外はなにもすることがない。大学に行って、実験室にこもって淡々とデータを記録して、帰宅する毎日である。こうなってくるとアメリカにいても日本にいても大差ない。何が言いたいかというと、日記に書くことが無くて困る、ということです。要するに、ネタ切れということですね。今後日記の更新をさぼってたら、ネタが枯渇したものと思ってください。

投稿者 sfujisawa : 21:43 | コメント (0)

2005年08月08日

リベンジ

昨日、ラットの慢性電極埋め込み手術をする。前回失敗した、シリコンプローブ2本差しのリベンジ。8時間の格闘の末、今回はなんとか最後まで完了する。しかし、きちんと電極が目的の部位にたどり着くかどうかは、もうしばらく様子を見てみないと分からない。今回はすこし複雑な挿し方をしているので、五分五分といったところ。

さて、話しは変わるが、今日ギューリーは「統合脳」のシンポジウムのために日本に旅立ってしまった。統合脳にでられる方はよろしくお伝えください。そういえば、最近ギューリーは日本語の「コンニチワ」とか「サヨウナラ」を覚えたらしく、たまにネタ的に使ってきます。もしシンポジウムで使ってきたら、ハンガリー語で「ヨーナポトキーヴァーノク!」と返してあげてください。(←いまネットで調べたのでてきとうです。)

投稿者 sfujisawa : 21:10 | コメント (0)

2005年08月05日

トイレの話し

一昨年のSfNでりゅうたさんと競い合うかのごとくホテルのトイレを詰まらせまくった経験があるので、アメリカのトイレの詰まりやすさは身にしみてしまっている。おかげで、今の部屋のトイレは気をつけて使っているので、いまのところまだ詰まったことはない。

しかし、2週間前ぐらいから、うちのトイレの給水がいつまでたってもストップしない、という不具合が出てきた。原因を調べるためトイレの給水タンクのフタを開けて確認してみると、浮き(水がたまると浮力で持ち上がって給水をストップさせる浮き)がなぜか自然にはうまく持ち上がらなくなっているのが原因だった。老朽化のせいかな。

おかげで、給水を止めようと思ったら、毎回タンクのふたを開けて手作業で浮きを持ち上げてやらないといけない。けっこうめんどくさいが、業者さんを呼ぶほどの不都合でもない。困ったものである。

アメリカではこういった水回り系の不都合が多いなぁ。話しは変わるが、数日前、けんじさんの家のトイレも詰まったらしくて、「トイレのパコパコするやつどこに売ってるか知らへん?」と聞かれた。それはもう「トイレは詰まるに違いない」という危機感から調査済みであったので、鼻をひくひくさせながら自慢げに、「それはプランジャーという名前で、46号線のPath Markでは1ドルで売ってますよ」と即答すると、「おぉー!!さすが!」といって尊敬されました。薬学博士ならぬトイレ博士ですな。

すいません、全くどうでもいい話です。

投稿者 sfujisawa : 22:31 | コメント (0)

2005年08月04日

JNS 8/3

今日は手抜きでメモだけ。すみません。。

Short-Term Depression in Thalamocortical Synapses of Cat Primary Visual Cortex
C. Elizabeth Boudreau and David Ferster
ひさびさのFersterラボ。

The Human Hippocampus: Cognitive Maps or Relational Memory?
Dharshan Kumaran and Eleanor A. Maguire

Encoding and the Durability of Episodic Memory: A Functional Magnetic Resonance Imaging Study
Melina R. Uncapher and Michael D. Rugg

投稿者 sfujisawa : 21:53 | コメント (0)

2005年08月03日

Neuron 8/4

Inhibitory Postsynaptic Potentials Carry Synchronized Frequency Information in Active Cortical Networks
A. Hasenstaub, Y. Shu, B. Haider, U. Kraushaar, A. Duque, and D.A. McCormick

McCormickのグループ。スライスとvivoの両方でUP/DOWN中でのEPSP入力とIPSP入力を詳細に調べた、という論文。UP中ではIPSP入力は近隣細胞で同期してるよ、だからIPSPは発火のシンクロやタイミングモジュレーションに重要だよ、という内容。それほど真新しくはない。(というか、なんかマンネリ化してきたなー。。)

Synaptic Mechanisms of Forward Suppression in Rat Auditory Cortex
M. Wehr and A.M. Zador

感覚刺激、例えば音刺激を2回連続(刺激間隔 ~500ms)で与えると、auditory cortexのneuronの発火数は、1回目の刺激に比べて、2回目の刺激では減少する。これをforward supression(あるいは forward masking)というらしい。このメカニズムを調べた論文。Vivoパッチで、音刺激を与えたときのPSPとそのときのSynapticコンダクタンスを評価した実験。Synapticコンダクタンスは、Excitatory成分もInhibitory成分も50~100msで元に戻るので、100ms以上持続するforward supressionは、GABA系による抑制が原因ではない、という結論。

Zador、久しぶりだなー、と思って調べてみたら、この論文を見落としてた。最近はvivoパッチでコンダクタンスを調べる系のことをやっているのですね。

Testing the Efficiency of Sensory Coding with Optimal Stimulus Ensembles
C.K. Machens, T. Gollisch, O. Kolesnikova, and A.V.M. Herz

面白そうなのですが、あまりよく分かりませんでした。

投稿者 sfujisawa : 21:32 | コメント (0)

2005年08月02日

スピード注意

いつも通勤(通学?)に使っている95号線(ハイウェイ)は、広々とした湿地帯を直線に突っ切ってのびていて、ついついスピードを出したくなってしまう。

一週間ぐらい前のはなし。夜も9時をすぎて95号線には車もほとんど走ってなく、僕の車の他には、僕の後ろの位置に一台いるだけであった。道路にはその2台だけ。というわけで、制限速度は55マイルなのだが、75マイルぐらい出して気持ちよく運転していた(1マイル=1.6キロ)。僕の後ろの車もほぼ同じ速度で運転していた。

そのスピードとその車との位置関係を保ったまま1分間ほど走ったところで、いきなり、その車がサイレンを一回、鳴らしてきた。「ウィーン!」。ゲゲッ、後ろにいた車はパトカーだったのか!?(アメリカのパトカーは「ピーポーピーポー」ではなく「ウィーンウィーン」。)サイレンを鳴らした後、そのパトカーはそのまま加速して僕の車を追い抜かして過ぎ去って行った。。

さて、あの「ウィーン!」はどういう意味だったのだろう?「おまえスピードだしすぎだよーん」っていう意味の単なる警告なのか、「おまえスピード違反やん!ナンバー控えたからあとで違反切符を送りつけてやるよーん」っていう宣告なのか?スピード違反でも、20マイル以上だとNJ州では罰金だけでは済まずに免停になったような気がする。Fort LeeからNewarkへの交通手段は車以外無いに等しいので、免停になったらホントしゃれにならない。。

それ以来、警察からなにか手紙が来ないかどうか、毎日びくびくして過ごしている。いまのところまだ警察からは音沙汰はない。

投稿者 sfujisawa : 21:47 | コメント (0)

2005年08月01日

トラブルはつづく

最近はなんかトラブル続き。今日はなぜかデータ保存用のハードディスクがクラッシュしてしまった。まだバックアップとってなかったデータがおじゃんに。しかも実験中は1日で生データが10~20GB以上できてくるので、なんとか早いうちに保存場所を確保しないといけない。どうしよう。。少々気が滅入ってきた。。

投稿者 sfujisawa : 22:30 | コメント (0)