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2005年10月04日

Nature Neurosci 10月号

時差ぼけで10時睡眠-4時起床の生活(ある意味健康的)。げりもまだなおらん。

NNの最新号を読み忘れていたので、軽く目を通してメモ。

Dynamics of excitation and inhibition underlying stimulus selectivity in rat somatosensory cortex

W Bryan Wilent & Diego Contreras

ラットの in vivo イントラ記録。Somatosonsory cortex の thalamoreceipient neuron から。このニューロンでは、ひげを動かす方向に対して方向選択性があるらしい。その方向選択性のメカニズムについて、興奮性入力と抑制性入力それそれのコンダクタンスを詳細に測定することで明らかにしようとした論文。


Asynchronous GABA release generates long-lasting inhibition at a hippocampal interneuron principal neuron synapse
Stefan Hefft & Peter Jonas

海馬 DG で、interneuron と granule cell をダブルパッチして、interneuronの電気生理学的性質を調べたもの。この論文では、CCK-positiveなinterneuronでは、強い発火が生じた後では、somaの発火タイミングに依存しないGABAの放出(←つまりminiatureみたいなもの?)が存在する、という発見。これを、asynchronous GABA releaseと呼んでいる。PV-positiveなinterneuronではこの現象は無いらしい。


Cortical responses to invisible objects in the human dorsal and ventral pathway
Fang Fang & Sheng He

ヒト、fMRI。左右の目に別々の画像を見せられるようにした状態で(つまり視野闘争が生じている状態で)、dominantな方の目にはノイズ画像を見せて、non-dominantの方の目にはobject画像を見せる。(つまり、意識下ではobject画像は認識されていない。)このとき、dorsal pathwayとventral pathwayでどう反応が異なるか、を調べたもの。結果は、dorsalでは、このようなときも、objectが認識されていると時と同様に強く反応するというもの。しかも、object画像が、人間の顔の画像の時よりも、道具の画像の時の方が強く反応するとか。(これは、dorsal pathway(つまり"where" pathway)が、reachingやgraspingに重要な役割を持っているからではないかと考察している。)

Tuning for spectro-temporal modulations as a mechanism for auditory discrimination of natural sounds
Sarah M N Woolley, Thane E Fremouw, Anne Hsu & Frederic E Theunissen
鳥(zebra finch)、ユニット記録。(鳥はちょっと苦手。)


Timing of the brain events underlying access to consciousness during the attentional blink
Claire Sergent, Sylvain Baillet & Stanislas Dehaene

投稿者 sfujisawa : 2005年10月04日 20:56

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