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2005年10月07日

Science 10/7

ところで、来年のSfNの annual meeting は、アトランタに変更になったみたいですね。

Failure to Detect Mismatches Between Intention and Outcome in a Simple Decision Task

Petter Johansson, Lars Hall, Sverker Sikström, and Andreas Olsson

以下、先週のScience。読むの忘れてた。

Breakdown of Cortical Effective Connectivity During Sleep

Marcello Massimini, Fabio Ferrarelli, Reto Huber, Steve K. Esser, Harpreet Singh, and Giulio Tononi

ヒト、TMS(経頭蓋的磁気刺激法)とEEG(60電極)。覚醒時とNonREM睡眠時で、皮質にTMS刺激を与えたときに、TMS-evoked response をEEGで調べて比較した、という内容。覚醒時では、TMS-evoked response は 300ms ほど続き、かつ数センチ離れた皮質まで伝播する。しかし、NREM時では、TMS-evoked responseのamplitudeは覚醒時より大きいものの、120msほどで減衰し、また伝播も観察されなかった。このような覚醒時と睡眠時における皮質の「effective connectivity」の違いを、consciousnessと絡めて議論しています。


Direct Evidence for a Parietal-Frontal Pathway Subserving Spatial Awareness in Humans

Michel Thiebaut de Schotten, Marika Urbanski, Hugues Duffau, Emmanuelle Volle, Richard Levy, Bruno Dubois, and Paolo Bartolomeo

ヒト、Intraoperative electrical stimulationという手法。これは、Glioma(神経膠腫)患者の腫瘍摘出手術中に、摘出部位の境界を決定するために行うものらしい。頭蓋を開けた状態で、脳表の摘出予定部位に直接電極をあて、電気刺激をしてその部位の活動を一時的に抑制する。そのとき、患者が一時的に重要な障害を生じれば(たとえば会話ができなくなるとか)、その部位は摘出するのを止める、というような感じで。

ここで、(右半球の)caudal superior temporal gyrus (cSTG) および supramarginal gyrus (SMG)を電気刺激したとき、線分を二等分する課題で、障害を生じた(分離点が右にずれた)、という結果。(なので、この部位の摘出は止めた。)この部位は、Parietal-Frontal pathwayに相当する部位らしいが、このpathwayが視覚のsynmetrical processingに必要である、という結論。

この論文では特に半側性空間無視などと絡めて議論しているが、この辺は勉強不足なので、pooneilさんのサイトを復習して勉強中です。

投稿者 sfujisawa : 2005年10月07日 21:52

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