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2006年03月23日

JNS 3/22

Learning-Related Development of Context-Specific Neuronal Responses to Places and Events: The Hippocampal Role in Context Processing
David M. Smith and Sheri J. Y. Mizumori

ラット、place cell。Context dependent に place cell の発火パターンが変化する、という論文。

Context というと、環境の背景色などを指すことが多い。しかし、この論文では、task demand (その task で何が要求されているか)を "context" としている。

ただ、その意味では、Eichenbaum の Nature 1999 や Shapiro の neuron 2003 なども、Context dependent な place cell の発火の論文である。例えば、Shapiro 論文では、context が変化したとき、place field 自体はあまり変化しないが、firing rate が変化する、という主張をしている。

だから、context dependent な plece cell の発火パターン変化だけだと、New ではない。

で、この論文での Task は、十字迷路で、trial によって reward のアームが異なる、というもの(Shapiro のと似ている)。それで、[session 1] では、reward のアームはランダムで、[session 2] では、何 trail かごとに reward のアームが規則的に変化する、というもの。Session 1 と Session 2 を続けて行う。

それで、Session 2 のときのみ、context dependent な place cell の発火が観察された。つまり、学習によってcontext dependent に place cell が発火するようになった、というのがこの論文での主張。

あと、図を見て気になったのは、context dependent に、place field 自体が変化している。

ただ、図をみたかんじでは、なんか place field がきれいでないなぁ。。使ってる電極も、4本対の電極(tetorode)ではなく、2本対の電極だし。。(電極数が少ないと、unit 分離の解像度がどうしても低くなる。)

投稿者 sfujisawa : 2006年03月23日 19:47

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