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2005年10月20日

Neuron 10/19

Progressive Transformation of Hippocampal Neuronal Representations in ""Morphed"" Environments
J.K. Leutgeb, S. Leutgeb, A. Treves, R. Meyer, C.A. Barnes, B.L. McNaughton, M.-B. Moser, and E.I. Moser

Moser、またかぃ!
ラット海馬CA1とCA3での place cell についての論文。実験のパラダイムは、前回のO'Keefeの論文(Wills et al Science 2005)(参考)とほぼ同じ。円形の実験箱と四角形の実験箱を使う。Place cell は円形箱と四角形箱では、place field が異なる(そうなるまでプレトレーニングで学習させる)。このとき、実験箱を、円形から四角形に徐々に(7段階ぐらいで)変形していったら、place cellはどう発火するか、という実験。

O'Keefeの実験では、丸い空間を徐々に四角い空間に変えていったら、place cell の place field は、ある時点で、不連続に、丸い空間の place field から四角い空間の place field へ遷移するという結果が得られている。今回のMoser論文では、O'Keefe論文のようにplace fieldが不連続に遷移するという細胞(Figure3、"Sigmoid")と、連続的に段階的に変化するという細胞("Linear")の両方が存在したという結果(CA1、CA3ともに)。

CA1とCA3での違いについては、CA3の place cell ほうが、CA1のよりも、異なった環境(円形箱と四角形箱)をより分離する傾向がある、ということらしい。(Place field の overlap率のデータなどから。)

さて、最近似たような論文がでてこんがらがってきたので、明日ぐらいまたちょっとまとめてみます。

投稿者 sfujisawa : 2005年10月20日 22:25

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