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2005年11月02日

Nature Neurosci 11月号

メモ。

Induction of sharp wave–ripple complexes in vitro and reorganization of hippocampal networks
Christoph J Behrens, Leander P van den Boom, Livia de Hoz, Alon Friedman & Uwe Heinemann

海馬スライス系でのRipple波の生成の報告。

Ripple波(100Hz程度)は海馬特有の脳波で、ラットが動いていないときとSlow-wave sleepの時に見られる。ラットの慢性実験をやっているときは、Rippleのありなしで、電極が海馬に到達したがどうかが確認できる。しかも海馬のレイヤーによって波形が違うから、電極がどのレイヤーにあるのかまでがだいたい特定できるために、Rippleはけっこう重宝する。

今回の論文は、海馬スライス系で、シャッファーに高周波刺激を5分おきに何回も繰り返していると、自発的に CA3 で Ripple波 が見えるようになる、という報告。つまり、Rippleの起源は CA1-CA3 networkということですね。


Fine-scale specificity of cortical networks depends on inhibitory cell type and connectivity
Yumiko Yoshimura & Edward M Callaway

キャラウェイ研の吉村さん。この論文の続報かな。


Activity-dependent decrease of excitability in rat hippocampal neurons through increases in Ih
Yuan Fan, Desdemona Fricker, Darrin H Brager, Xixi Chen, Hui-Chen Lu, Raymond A Chitwood & Daniel Johnston

ダニエル・ジョンストン。


Neural correlates of binocular rivalry in the human lateral geniculate nucleus

Klaus Wunderlich, Keith A Schneider & Sabine Kastner


Neural basis and recovery of spatial attention deficits in spatial neglect

Maurizio Corbetta, Michelle J Kincade, Chris Lewis, Abraham Z Snyder & Ayelet Sapir


Perceptions of moral character modulate the neural systems of reward during the trust game

M R Delgado, R H Frank & E A Phelps

上の3本は未読。あとで読みます。


ところで、僕にとって、最新号の論文誌をチェックをすることの目的のひとつは、専門外だけど興味ある分野(たとえば認知・心理系など)に定期的に目を通すこと。それによって、目を広げれたらいいな、と。

でも結局、いそがしいと専門分野の論文だけ目を通して、専門外の論文は後回しにしちゃうから、目的が達成されてませんね。。

投稿者 sfujisawa : 2005年11月02日 20:51

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