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2006年02月21日

Nature 2/2

GABA regulates synaptic integration of newly generated neurons in the adult brain
Shaoyu Ge, Eyleen L. K. Goh, Kurt A. Sailor, Yasuji Kitabatake, Guo-li Mingand Hongjun Song

今日のラボミーティングでシモルが文献紹介で使った論文。3 週間ぐらい前の論文なのだが、読み落としてたので軽くメモ。

アダルト Dentate Gyrus の新生 granule cell の maturation は、GABA カレントによってモジュレートされている、というはなし。マウス、スライスで、retrovirus を使って DG の proliferating cell に GFP を発現させる手法。

Perforant pathway を刺激すると、まだシナプスを形成していない 3 dpi (days post viral injection) の時点でも、脱分極方向の GABA カレントが流れる(Fig1)。で、GABA なのに脱分極方向に電流がながれるのは、immature の時点では GABA の 反転電位 EGABA が静止膜電位より浅いから(Fig2a)だが、Na-K-2Cl transporter NKCC1 を shRNA で knock down(この辺の手法の話はよく知りません)させると、immature でも EGABA は静止膜電位より浅くはならなかった(Fig2c)。

さらに、この NKCC1 knock down 状態では(つまり分極方向の GABA カレントが流れない状態では)、シナプス形成や dendrite 成長も阻害された、という話。

ちょっとよく分からなかったのは、28 dpi では、GABA の 反転電位 EGABA が既に静止膜電位より深くなっているはず(Fig2a)なのに、なんで Figure 1b では脱分極性の GABA カレントが流れているのだろう?

投稿者 sfujisawa : 2006年02月21日 20:47

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