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2005年11月22日

本について

↓今回の SfN で仕入れた本。けっきょく今年は1冊しか買わなかった。。

Head Direction Cells and the Neural Mechanisms of Spatial Orientation
 Edited by:SI Wiener & JS Taube

2005年の新刊みたい。最終日でも大量に平積みされてたので、あまり売れなかったみたいですね。。
Head direction cell は、subiculum にある細胞で、頭の向いている方向に反応する細胞。subiculum は、解剖学的には海馬の出力系になるわけだけど、機能的には place cell と Head direction cell はどちらが高次になるのだろう?その辺が僕の中で曖昧なので、とりあえず買ってみました。(まだ読んでない。)


Fundamentals of Computational Neuroscience
 TP Trappenberg

最終日に買おうとおもってチェックだけしてたら、それまでに売り切れてしまってた。残念。。


The Cognitive Neurosciences III : Third Edition
 Edited by: MS Gazzaniga

MIT pressのブースを歩いてたら、たまたまpooneilさんと出会って、少し立ち話。そのときに、pooneilさんが推薦してくれた本。買おうかどうかさんざん迷って、今回は見送り。(あまりに本がでかかったので。。)そのうち Amazon で買おうか。

 * * *

ところで、MIT press にしても Oxford press にしても、最近の本は「edit 本」(十数人の著者がそれぞれ短い章を書いている本)が多い。僕としては、1~3人ぐらいの著者が最初から最後まで書いている本の方が好き。(内容も深くなるし、著者の思考過程がじっくり追えるし。)↓以下、比較的最近読んだ本でのオススメ:

From Conditioning to Conscious Recollection: Memory Systems of the Brain
 Howard Eichenbaum & NJ Cohen (Oxford press, 2001)

人間の海馬損傷患者から、Primate、ラットまでの、海馬が関わる記憶について、丁寧にまとめられた本。(Eichenbaum自身、昔はHM氏の研究をしてたみたいですね。)


Thalamocortical Assemblies: How Ion Channels, Single Neurons and Large-Scale Networks Organize Sleep Oscillations
 Destexhe & Sejnowski (Oxford press, 2001)

Thalamocortical oscillation のメカニズムについて、イオンチャネルレベルから、細胞のintrinsic propertyレベル、ネットワークレベルまで、さまざまなスケールのレベルにおいて考察した本。生理屋と理論屋の共著、っていうのがいいですね。とても明快でわかりやすい。

投稿者 sfujisawa : 2005年11月22日 20:45

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