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2006年02月06日

Neuron 2/2

Object Selectivity of Local Field Potentials and Spikes in the Macaque Inferior Temporal Cortex
Gabriel Kreiman, Chou P. Hung, Alexander Kraskov, Rodrigo Quian Quiroga, Tomaso Poggio, and James J. DiCarlo

Poggio が著者に入ってる。マカク IT 野での電気生理。Local field potential (LFP)の Object slectivity と、発火活動(おもに multi-unit activity)との関連について。(multi-unit activity とは、スパイクを単細胞に分離してなくてごちゃ混ぜの状態のこと。)LFP はその領域への "input" を反映していて、spike は "output" を反映している、という観点で書かれている。

IT 野は object selective なニューロンが存在する部位だが、LFP にも object selectivity がある程度存在するということを示した論文。

ぼく的には Figure6 がけっこう好き。LFP はどのくらいの距離内の発火活動に影響を与えているか、の算出をしている。電極を 1mm 毎に 10 本並べて(それぞれを電極1,電極2、・・とする)LFP と マルチユニットを記録しているのだが、その LFP と マルチユニットの correlation と距離の関係を解析している。具体的には、例えば、[Cutoff Distance = 3 mm] の場合、
「average of nearby sites (黒点)」では、電極1で記録された LFP と、電極1&2&3で記録されたマルチユニットの平均、との Correlation を計算する。
「avarage of remote sites(白点)」では、電極1の LFP と、電極4~10のマルチユニットの平均、との Correlation を計算する。それで、この2本の線が交わるのがだいたい 3 mm のところ。これより、LFP は 3mm 程度の距離内の細胞の発火(の平均)と関係している、ということを示唆してる。

投稿者 sfujisawa : 2006年02月06日 23:33

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